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2007年03月28日

本宮ひろ志ダイナマイトロマンシリーズ(1)勝算

きのこ に怒られた


先日ご紹介した『勝算』
この『勝算』の文庫版をポィ。

なぜ同じ本があるのか?! もったいない!! と きのこ に怒られたマンガ。


(続く)
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2007年01月28日

勝算(下)

このマンガの紹介は(上)を参照のこと。

 
(続く)
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2007年01月27日

勝算(上)

勝算


皐月賞の2日前、騎手北條貴志の息子が誘拐された。犯人からの要求は皐月賞に勝つことだ。かつて切れ味ある騎乗で観客を魅了していたが落馬事故以来普通の騎手になっていた北條にとって、そして実力馬3頭に勝てるだけの資質があるとは考えられていなかったマイホープにとって、それはあまりにも厳しい要求だった。
人間は極限まで追いつめられたときにどのような心理に陥り、どのような行動に出るのか、というドラマが繰り広げられる作品である。

特筆すべきは、原作がたしか当時現役だった騎手田原成貴であり、乗り手の視点から馬の力をいかに引き出しているのか、ということを描いている部分だと思う。こうしたリアリティはなかなか取材だけでは書けないのではないだろうか。特に、マイホープにまたがり2,000mを最初から最後まで加速し続ける描写は、素晴らしい。何が素晴らしいのかと言うと、本当の競馬では難しいのだということが、ひしひしと伝わってくる点だ。
本当の競馬では、自分の馬と折り合いをつけ、他の馬との相対的な力関係の中で駆け引きをし、といった別の難しさの方が支配的なのであろう。だからこそ、極限まで追い込まれた北條の採った策が、おそらく競馬乗りであれば最も憧れる戦い方、駆け引きなしに最初から最後まで加速を続けるという戦い方であったというのが、このドラマを素晴らしいものにしていると思うのだ。

この作品、おおよそ上巻では極限に叩き込まれた男の苦悩の姿を、下巻では2分に満たない1レースで起こる多くの瞬間の出来事を描いている。一気に読ませられることは間違いない。


(続く)
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2006年11月23日

本宮ひろ志傑作集(16)姿三四郎4

姿三四郎4


何度もすいません。

 

(続く)
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2006年11月22日

本宮ひろ志傑作集(16)姿三四郎4

姿三四郎4


警視庁武術大会での村井半助との模範他流試合。檜垣源之助に申し込まれた野試合。この二つの戦いをピークに、姿三四郎と姿を含む紘道館、ひいては文明開化以降の柔が描かれている。
また、村井の娘乙美と姿との淡い恋もストーリーの一方の主題となっている。乙美ちゃんにはしあわせになってほしいな、と思わされたところで物語は終了。

強さとはなにか? 強いことと勝つこととの違いとは? 人として楽しく行きていくってどんなこと? そんなことを考えさせられる。自分が歩んできたのとは違う人生がそこにあるからこそ、マンガはおもしろい。

 

(続く)
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2006年11月21日

本宮ひろ志傑作集(15)姿三四郎3

姿三四郎3


正五郎の厳しいスタイルとはまた違った、三四郎の修行のもようを中心に進行するストーリー。

ひとことでいうと、三四郎が「強いだけではダメ」という真実に近づくために1冊のほとんどの紙面が割かれていると思う。
道場破りや相撲取りとの戦いでは、派手なシーンとは反対に後味の悪さが残る。
それもこれも、みんな三四郎の成長を表すために必要なものばかり。主人公をかっこ良く描くために必要なことなのだと理解している。

 

(続く)
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2006年11月20日

本宮ひろ志傑作集(14)姿三四郎2

姿三四郎2


家族や知人、最愛の人までも不幸にしてしまう。そんなきびしい柔の道。
この巻での犠牲者は、正五郎の弟子戸田くんといい感じになりつつあった千鶴ちゃんだ。
正五郎と戸田との鬼気迫る取り組みと、不器用な生き方に心を熱くしていただきたい。そんな作品だ。

後半、時が経ち、やっと姿三四郎が登場する。
正五郎と戸田に加えて、壇と津崎、そして三四郎。形をなしつつある紘道館の柔道がどうなっていくのか? わくわくしながら次いってみよう!

 

(続く)
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2006年11月19日

本宮ひろ志傑作集(13)姿三四郎1

柔の道は厳しいね。女を不幸にする。


この作品。巻頭の扉のところに「富田常雄著作より」と書かれている。
奥付には富田の名がない。

私は、富田の小説を読んだことがないので、どこまでが富田の個性で、どこまでが本宮の個性なのかがわからない。そのため、上記の情報から推測するしかないのだが、多分、相当本宮オリジナルの解釈をいれているものと思われる。
ただ、三国志を天地を喰らうにしてしまった本宮なのか、非常識常識人を標榜している−着地点を見据えた−本宮なのか、そのあたり、さっぱり検討もつかない。つまり解釈を加えた程度が全くわからないのだ。


、、、というわけで、「富田作品を読んだことがありませんよ」という状況で書いていることをご理解いただきたい。


さて、姿三四郎といえば、作品を全く知らない人でも、一度は名前くらい聞いたことのあるヒーローのひとりだと思う。必殺技「山嵐」の切れ味も鮮やかな柔道の達人だ。

この物語は、その姿三四郎の成長を描いた物語である。

、、、と言い切れてしまえば良いのだけれど、この1巻、「序章」という位置づけであり、主人公はのちに三四郎の師匠になる矢野正五郎なのだ。
明治時代、文明開化のころ、すたれていく柔術にひと手間加え、「柔道」としてひろめていこうとする、そんな若き正五郎の修練と葛藤の日々が描かれている。

家族や知人、最愛の人までも不幸にしてしまう。そんなきびしい柔の道。男が何かを成し遂げようとすると、いろいろ大変だ。
そんな正五郎の鬼気迫る取り組みと、不器用な生き方に心を熱くしていただきたい。そんな作品だ。

 

(続く)
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2006年10月31日

本宮ひろ志傑作集(10)群竜伝3

「野球」と書いて「ケンカ」3


(昨日付けからのつづき)

二つ目は、異次元のパフォーマンス。
最後の敵は、強敵「BLACK」。諸般の事情でむちゃくちゃつよいチームなのだが、例の9人は45連続ホームランで勝ってしまう。
これは、もう、野球ではない。

ルールに縛られずに生きて行くことの凄みや、スケール大きく生きて行くことの気持ちよさがいつも以上に描かれている。
一方で、それらと対比することによって、ルールに縛られること、萎縮して生きて行くことのつまらなさもよく描かれている。

しかし初日に戻るが、決して傑作ではない。
なぜなら、登場人物に迷いや紆余曲折があることは読者の感情を揺さぶるが、ストーリーに迷いや紆余曲折があるというのは作品を読み進める上で害以外の何ものでもない。作者の迷いがそのまま作品に現れているのだと思う。

作者のもつ情熱や作品づくりの技術が如実に現れた、そんなアートとしての作品。表現の塊。それがこの作品なのだと思う。

 
(続く)
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2006年10月30日

本宮ひろ志傑作集(9)群竜伝2

「野球」と書いて「ケンカ」2


さて、前日付けのご紹介では、どの辺りが“「野球」と書いて「ケンカ」”なのかを書くことができなかった。【次回予告】失格だ。なので、今回は、その辺りについて書こう。

このマンガ、一貫して舞台は野球にある。
しかしながら、一度も野球らしい野球をしていない。
何をしているのかといえば、二つある。

ひとつ目は、予告にも書いたけれど、ケンカ。
打順を決めるのにケンカするのはまだいい。
スイングの振りをしてピッチャーに向けてバットを投げる。
スイングの振りをしてキャッチャーを打つ。
ランナーに球をぶつける。
危険球など基本のきだ。
野球マンガだと思って読み始めると、絶対に頭にくる。野球の形を借りたケンカマンガだと思っていただきたい。
ただ、徐々に岩鉄野球部が、ケンカの形を借りた野球をするようになってくるので、それはそれで「スクールウォーズみたい」といえなくもないかも知れない。

二つ目については、次回。

 

(続く)
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2006年10月29日

本宮ひろ志傑作集(8)群竜伝1

「野球」と書いて「ケンカ」


「傑作集」と銘打っているのだが、決して傑作ではないと思う。

父親の怨念をうけて生まれた9人の子どもたち。その中のひとり白井竜次は、ガラも悪ければ練習もしない岩鉄高校野球部を甲子園に連れいて行くという。
はじめはやる気のなかった岩鉄野球部員だったが、持ち前の本宮節で徐々にやる気を出してくる。若者がもち余していた熱くたぎった何かに、方向付けをしてやることの大切さは、なにも本宮に限ったことではない。とても大切なことだ。

、、、と、ここまではいいのだが、なぜ白井が甲子園を目指したのか、という理由が、作品が進んで行くに従って、なんか、どうでも良くなってくるのだ。終いには、「岩鉄? なに?」という感じにさえなる。ストーリーが一貫していない。大人の事情もあったのだろうが、いかがなものだろう?

とはいえ、最後の最後に、目的を達成した白井たち9人は、まわりのもくろみを全て笑い飛ばして気持ちよく生きていくことを選ぶ。そのさまは、爽快だし、それまでのくねくねとねじ曲がったストーリーさえも吹き飛ばしてしまうような風合いもある。徹底的に予定調和を拒んだ作品が、最後の最後でばかばかしさをもって調和するところは、なにか、こう、考えさせられる。

 
(続く)
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2006年08月31日

本宮ひろ志傑作集(12)ばくだん2

カッパ〜〜ン!! ドッカ〜ン!


はじめっから最後まで開いた口が開きっぱなしの傑作。

ぜひご一読を!


、、、で終わってしまうと前回とおんなじ。したがって、蛇足かも知れないが、少しだけ作品の紹介をしたい。

堂島コンツェルン総帥の孫、かつ、弱小ヤクザ関東朝市一家の血を引く朝市軍平。通称は、そのぶっ壊れたおこないから「ばくだん」だ。
無理矢理修行の厳しい霊平寺に入れられて修行をして、山を下りてくるわけだが、修行の成果はというと、、、 よりぶっ壊れたばくだんになった、というものだった。

そうだよな。
人間、何のために生きるのかとか、生命って何だろうとか、生きるって、、、 死ぬって、、、 とか、日々何をやっとるんだろう?オレとか、「どうするオレ?」とか、いろいろいろいろ雑念に囲まれた毎日だけれど、なんて言うかこう、あれだ。
そういう突き抜けた境地っていうのは、思いつきもしないし、やりたくもなく、考えもしないくらいな状況な訳で、、、
ばくだんっぷりを突き詰めて行くとこうなるよ、という作者の提示をそのまますっきり、まるっと、すんなり受け入れて、勢いよくグワッと読むとなんだか元気がでる、と。そんな作品が世の中にひとつくらいあっても良いと思うのだ。

ただ、一点。堂島コンツェルン総帥(祖父)の奥方(もちろん血はつながっていない)が、とっても怖い顔をするのだけれど、それがその後のお話と、僕の頭の中ではどうにもうまいことつながらなくて。どう解釈したらいいのかちょっと困った。最後までわかんなかった。という点だけがちょっとすっきりしていない。


◆10億円現金強奪
同時収録作品のタイトルは「10億円現金強奪」。
お話は、というと、高校の同級生6人が現金輸送車を襲って13億円を強奪するというもの。
ここで特筆すべきは、強奪の手口を楽しむ作品ではないという点。強奪の際の失敗で6人のうちひとりが亡くなってしまうのだが、その弔いの手段というのがイカしている。
こいつも「カッパ〜〜ン!! 」なので、ぜひその目で見て欲しい!
 

(続く)
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2006年08月30日

本宮ひろ志傑作集(11)ばくだん1

ドッカ〜ン! カッパ〜〜ン!!


はじめっから最後まで開いた口が開きっぱなしの傑作。

ぜひご一読を!


(続く)
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2006年08月24日

本宮ひろ志傑作集(7)大飢饉

なんていうか、こう、救いが無い作品


「大飢饉」。なんていうか、こう、救いが無い作品。天明の大飢饉を描いた秀作。
人間腹が減るととんでもないことになるという様子が強烈に描かれている。妊娠したことがわかると限られた米を隠し、赤ん坊のために命をつなごうとする八重。タンパク源となる動物を襲う描写。その他諸々。なんていうか、こう、救いが無い。何が一番切ないかっていうと、天明の飢饉が「武士の餓死者は一人も記録にない」という人災であった面を指摘する解説。切ない。
なんていうか、手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」ということの大切さに今一度思いを馳せる作品であった。


同時収録作品は以下の3点。

◆一つき半次郎
殺し屋集団というか押し売り用心棒の一団と一緒に旅する半次郎。まだ殺しをしたことがない半次郎は仲間からかわいがられるものの、人を殺すことを許されていなかった。しかし、仲間が八尺豪造の手にかかると、敵討ちにおよぶ。自分の汚れてしまった体に、仲間たちの「きれいなものはだいじにしたい」という思いに初めて気づく半次郎。

◆かん太郎物語
両親のないかん太郎は幸子と出会う。ゆりの根っ子を取りに入った山で雨に降られ、熊に遭遇する。熊と対峙するかん太郎。幸子に「すてきい〜〜!!」と言わせたかん太郎の熊との対峙方法とは? この年代の頃の淡い恋心にも満たない憧れを思い出させてくれる短編。

◆はみだし海軍
南方へ向かう輸送船の中で、弟健次を潜水艦によって沈められてしまった海軍少佐間源太郎。そのせいもあり、まだ実験段階の新式駆逐艦大風の艦長に任命されるも、潜水艦のことをドブネズミと極端に嫌う。間の動物的勘と潜水艦艦長の策略との対決の結果やいかに?
男のロマンとか戦いのワクワクとかそのあたりの一切がない、切ない切ない戦いの切なさを描いた作品。


(続く)
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2006年08月04日

本宮ひろ志傑作集(27) 俺の女たち

俺の女たち


この巻。傑作集の中でも内に向かった切ないお話が多いと思う。決して本宮の代表作にはなり得ないけれど、本宮作品のファンならば一度は読んで欲しい作品が多い。こういう作品が描ける人だからこそ、銀次郎や金太郎、万吉が描けるんだ、ということが分かるように思われるのだ。

(以下、各作品を駆け足でご紹介)

◆俺の女たち
表題作。
昭和初期の豪農が十数年で資産を食いつぶした、という話のプロローグ的な部分を描いたお話。
残念ながら、おそらくもう少し違ったお話が当初は描きたかったのではないかと思われる出来上がり。破天荒さを記すには少し紙面が足りないのではなかったかと思われる。初恋を成し遂げるエピソードも切ないのだけれど、2人目の女性とのエピソードは、うまくいったときの本宮作品と比べると不発感は免れない。主人公の理不尽さが与える気まずさが、その女性の持つ大志によって際立つ、という独特の青さの表現が、いつもすごいだけに若干不満が残ってしまうのだ。

◆さらばタイガー
用務員タイガー氏による「トンデモ夜ばい講座マンガ」。
もちろん夜ばいに失敗する様がとっても素敵。

◆怒れ!!父ちゃん
豊かな生活に憧れ家を出た妻。それを止めるてだてを知らなかった夫。その犠牲になる子。三者三様の切ない物語。
離れてはみたけれど離れきれなかった母。恨みきることができなかった父。自らの思いを押さえきれなかった子。三者三様の心がすれ違い、また交錯する物語。
それぞれがそれぞれを大切に思うことが噛み合ないというのは、人の心を動かすと思う。

◆水平線の彼方
夏休み、無人島へ宝探しにいこうと船で出発する主人公。嵐の先に待っていたものとは、、、
命がけだとかっこいいシーンも、すごいオチのおかげで、心温まる青春ものに転換するのだという恒例。単なる「勘違いもの」とか「夢オチ」といったものを超越した効果を演出していると思うのは、僕の買いかぶり過ぎだろうか?

◆おれたちの熱い日
主人公が久しぶりに訪れた故郷では、幼なじみのチーコがすてきな少女へと変ぼうを遂げていた。主人公に突然訪れた初恋と、地元漁民の争いとそれに関与することで成長する主人公とその仲間たちの姿が描かれる良作。初恋が終わったことを主人公が悟るシーンには、恋(特に失恋)が必ずしもドラマティックではない、という忘れていた感情を思い出させられるはずだ。

◆白い夏の日
子どもの頃やってしまった悪さは、大人になった今も、フラッシュバックしてしまうことがある。今さら謝ったところで詫びようもないのだが、誰かに言うことで少し気分が楽になる。そんなことってあると思う。
もちろん創作であることは間違いないわけで、自分が吐き出してしまいたいという欲求のみのために描かれているわけではないと思う。この作品の狙いは、自分の経験をもとに読者にも心を揺り動かしてもらおうということなのだと、僕は思っている。


(続く)
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2006年07月14日

本宮ひろ志傑作集(3) 春爛漫

春爛漫


「春爛漫」は、本宮ひろ志傑作集(2) 嵐の海まっただ中に収録されている「自伝 男一匹漫画大将」とあわせ、本宮自身が漫画家として活躍するようになるまでの自伝的な作品だ。

しかしこの2作品、描かれているテーマが微妙に異なっている。

短編である「自伝 男一匹漫画大将」では、「一流になりたい」っと悶々とする一人の若者をストレートに描いている。マンガという表現手段を見つけ、その道に突き進んでいく気持ちの高まりがいきいきと伝わってくる。

対して、おそらく連載作品である「春爛漫」では、本宮自身とその取り巻く環境をよりリアルに描き出すことによって、本宮自身の悶々加減に加え、その原因にまで一歩踏み込んだ表現が可能になっている。つまり「なぜ俺が戦わなければならなかったのか?」という背景が描かれているのだ。
なぜ戦わなければならず、そしていかに戦いぬいてきたのか。その道筋をたどることは、一応功なり名を成した当時の本宮にとって一度は問わなければならない課題であり、この時期にさらに戦い続けることができたからこそ今の本宮があるのだと思う。

そして、その本宮の戦いの一端を垣間見た私たちも、彼とは異なった状況や方法ではあるけれど日々戦っている。本宮の戦う姿勢に共感せざるを得ないのだ。
自らの意志で未来を切り拓いていくという行為は、後から考えたとき必然の積み重ねになっているのだ。と、そんなことを考えさせられる作品だ。


さて、この本宮ひろ志傑作集(3)には、上記のほか2作品が収録されている。そちらもほんの少しだけご紹介しておく。

◆五月の雪
幼なじみのまりちゃんに憧れる修一の話。思春期特有の男の子の悶々具合を表現しているというと聞こえはいい。が、しかし、
ちっとも後味の良くない作品。修一のテメエ勝手につきあわされたような読後感。
とはいえ、自分も自分勝手なんだよなぁ、、、

◆涙さんこんにちは
周りを海と山に囲まれた小さな村に住む威勢のいい太吉。
耳が聞こえないことを理由に両親によって閉じ込められて育てられ、感情が育まれなかったまり子。
そんな太吉とまり子のお話。
タイトルどおりまり子が感情を取り戻し、涙するわけだが、どんな種類の涙なのかは、ご自身で御覧いただきたい。


(続く)
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2006年07月02日

本宮ひろ志傑作集(2) 嵐の海まっただ中

嵐の海まっただ中


短編集のような1冊。収録されている7作品を順番に見ていくことにする。

◆自伝 男一匹漫画大将
本宮ひろ志が漫画家になるまでの自伝的作品。この作品については、後日「春爛漫」をご紹介する際に一緒にご紹介したいと思う。

◆嵐の海まっただ中
少年院を出たばかりの6人。まずは2年間みっちり働き、資金をため、自分達の船を買う。嵐の海、サイクロン・オーシャンの向こうにいるマグロの大群をとらえて、自分達の大船団を持つのが夢だ。
嵐の海での迫力ある闘いっぷり、偏見や差別をものともせず取り組む姿勢、いずれも読みごたえがある。本宮マンガの原型を感じさせるといっても良いかもしれない。
この1冊の表題作でもある。

◆ビッグガン
かつて西部一のガンマンと言われていたビリー・ホリディー。現在はインディアンの娘ショーと一緒になり、牧場を経営している。インディアンへの差別にちょっと寂しい暮らし。
そんなビリーの前に三つ子のガンマン、ジェイスン兄弟が現れる。否応なくジェイスン兄弟と戦うことになったビリーは、、、
本宮作品の原型ともいえる作品だと思う。

◆追跡25,000マイル
無法をしたロッキー財閥の会長の息子を追いかけるジャップのジェット・西村が主人公。
マフィアに確保され装甲車で移送されるバカ息子にジェット・西村が講じた手段は、タンクローリーで待ち構え火を放つというものである。とどめは、、、
のちの武尊を彷佛とさせる、本宮作品の原型ともいえるもの。

◆鬼熊鉄五郎伝
本当は気が弱いのに強い男として生きたいがために、ハッタリと自らの生まれついての恐い顔を活用、転校した先で番を張ろうとする鬼熊君。でも、誰もいないところでは気は弱いけれどとっても優しい。そんな鬼熊君の優しさに気が付いた浅川さんとのラブラブがとっても楽しい作品。
悪役に相当する生徒会長兼新聞部長の木村君が正論をはくわりにかっこ悪い。後の作品でも出てくる悪役の原型なのではないか?

◆えつ子と三郎
おばあちゃんから「女の子は最初にはだかをみせた人のところへお嫁に行くんだって」と教えられたえつ子。
入浴中に空から落ちてきた三郎に見られちゃいました。
それ以来、サブちゃんの後をついて歩きます。サブちゃんは「こんな俺の彼女でなくてもいいのに」と、えつ子が気の毒で仕方がありません。そこに現れたのが生徒会長の高野君。まあいろいろあって、そんな高野君にはやっぱり任せておけないとサブちゃん男を見せます。
高野君も饒舌の木村君と違うタイプではあるものの、やっぱり後の作品にいっぱい出てくる人。注目。

◆アラシと鉄と三本指
鷹匠の源さんと鷹のフブキと村長は、山で暴れる大熊三本指にやられてしまう。そして、5年の歳月が流れた…
源さんの息子鉄、フブキの子アラシ、村長の息子若だんなは三本指にリベンジにいく。赤カブトを思わせる三本指は狡猾にふたりと一羽を追いつめる。あぶない! そのときアラシは、、、
三本指にとどめを刺した技に後の本宮作品を彷佛とさせる壮絶な手段が選ばれている点に刮目せよ。


(続く)
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2006年06月18日

本宮ひろ志傑作集(1) 山吹の標

あれ?
 
 
 
 
 
 
(続く)
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2006年06月17日

本宮ひろ志傑作集(1) 山吹の標

山吹の標


裏の世界でのし上がるべく、武闘派として頑張る石渡勝。少年院に定期的に手紙をくれたのは、電車の中で助けた少女の同級生で、顔も知らないのになぜか気になるお嬢様亜矢子だった。実は亜矢子は幼い日に生き別れた実の妹信子だということが後になって分かる。
さて、まっすぐに極道になる、というのは非常に難しいことのようである。約束はやぶられ、出所しても約束された地位は与えられない。さらに過酷なタスクが与えられ、それを果たすために非道を行うのだが、悪くなりきれない勝、もちろん達成できず。最後は、、、
二人のふるさとに咲く一面の山吹の花が、唯一の救いとなる。そんなすくわれないお話である。


(続く)
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2006年06月06日

俺の空(7)

俺の空(7)


前巻で空から落ちてきた女の子がらみで、南の島のパッと見楽園で、もうやりたくねえ!と言って逃げ出すぐらいやりまくった挙げ句、
「男は やっぱり
 男は もっと
 熱く 生きる べきだあ −−−っ」
ってね、説得力なさすぎ。

まあ、それはそれ。
それは置いておいて、この巻のメインエベントは一十三ちゃんによる現代版竹取物語。一十三ちゃんの気に入るプレゼントを用意した殿方が姫と結婚できるというお話。そこに一平ちゃんが用意したプレゼントとは?まあ読んで確かめてほしい。
たけのこ 的には、今の世の中誰かと協力して何かを成し遂げる力が要求されていると思うので、一平の用意したプレゼントにはいささか疑問。
裸の人間になって勝負する。それがひとりのオスとしては強いと思うのだけれど、ちょっとどうかなと思うのだ。まあでも、他の求婚者が用意したモノというのも正直あんまりいけてないので、まあそれはそれでいいかなとも思う。

さて、ホームコミックス版では「刑事編」が出なかったと思うので、一平ちゃんともしばしのお別れ。そのうち忘れた頃に集英社版をポィすると思うので、そのときまで! アデュー!!

(続く)
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